経営相談Q&A
「売上を増やせばいい」だけじゃない 在庫を持たない売上がある会社はなぜ強い?
同じ売上100万円でも、その100万円をつくるために先に多額のお金が必要な商売と、ほとんど原価がかからない商売があります。
今回は、事業の収益構造について話していた面談から、売上の「性質」について考えてみます。
社長
うちは商品を買って売る販売収入がメインです。ほかに紹介手数料のような収入が入ることもあります。
税理士
そういった、在庫を持たずに得られる収入があるのは強いですね。
販売の場合は、まず商品を買うためのお金が必要です。
一方で紹介手数料などは、大きな在庫を抱えなくても売上が立ちます。
社長
売上は同じでも、会社に残るお金は違うということですね。
税理士
はい、まず「最終的にどれだけ残るか」は違います。
また、在庫を抱える事業では「売上をつくるために先にお金が出ていく」という事実もありますから、資金管理が重要になってきます。
社長
じゃあ、紹介のような売上をもっと増やした方がいいんですか?
税理士
伸ばせるのであれば、一つの柱としてあるととてもよいと思います。
在庫を抱える事業だけに偏ると、少し資金のバランスが崩れただけでも苦しくなることがあります。
社長
でも、紹介は自分が動かないと売上にならないところもあります。
税理士
在庫を持たない代わりに、人の時間が必要な商売でもありますよね。
将来的にどんな会社にしたいか、そのとき社長自身はどういうふうに仕事をしていたいのか、なども含めて、それぞれの柱での売上のバランスを考えていくのがよいと思います。
今回のポイント
- 売上額だけでなく、その売上をつくるための原価を見る
- 在庫を持つ商売は先にお金が出ていく
- 在庫を持たない収入は資金繰り上の支えになりやすい
- 一つの収入源だけに偏らないことも大切
- 売上の「数字」だけでなく「性質」も見る
※この記事は、実際の面談内容をもとに、個人や会社が特定されないよう一部編集・一般化しています。